#6 道の駅の防災を知ろう(くるくるなると・道の駅いたの)

多くの観光客でにぎわう「道の駅」。 東日本大震災発生時には広い駐車場やトイレがある道の駅が役立ち、新たな防災拠点として、存在が見直されました。

鳴門市にある道の駅「くるくるなると」では、 平常時と災害時を分けずに活用する「フェーズフリー」の考え方を 取り入れた施設設計が特徴。

豊富な品ぞろえの売り場は、普段は観光客でにぎわいながら、災害時には食料や日用品の供給拠点として機能します。 また、屋上広場は避難場所としても活用できます。

お話を伺った鳴門市の吉川さんは、「防災のためだけにコストをかけるのではなく、それでも人命を守ることができる。そうした非常時にも持続可能な地域づくりのモデルとして、広く普及していけたら」と語ってくれました。

一方、板野町の「道の駅いたの」は、県内唯一の“防災道の駅”。耐震性や備蓄機能を備えた防災ステーションを併設し、非常時には最大90人が避難可能。

保存食や飲料水も大量に備蓄されており、 地域の防災拠点として重要な役割を担っています。

大切なのは、『防災ステーション』の存在を広く知ってもらうこと。 定期的に避難訓練を行い、地域の防災意識向上につなげています。 今回案内してくださった板野町の西川さんは、 「地域防災の要となる拠点として活用されることで、 町民の安心・安全に寄与できると感じています」と話してくれました。


普段、何気なく利用している『道の駅』。 地域活性化と防災、その両方を担う存在として、 私たちの安全を支えてくれています。
番組で紹介した情報
▼道の駅くるくるなると
https://www.kurukurunaruto.com/
▼道の駅いたの